機嫌のいい人
疲れている時に機嫌のいい人はすごいと思います。
人から好かれる人には、いくつか特徴があります。
正直にいうと、私はあまり人から好かれる方ではありません。
だからこそ、自分のダメなところに気づくことがあるのですが、「いつでも機嫌のいい人」は間違いなく人から好かれると思っています。
大変な時や疲れている時には、その人の素がでるものです。
ついつい自分に余裕がなくなって、接する相手によってはキツく当たってしまうこともあります。
(私は上司にすらトゲトゲしい態度をとってしまうことが多々ありました。)
社会人であれば経験ある方も多いと思いますが、いつでも、誰にでも、機嫌よく接することができるということは、簡単なことではないですよね。
だからこそ、私は身近にそんな人がいると、「ああ、この人は誰からも好かれる人だな」と感じます。
どうせなら、私も良好な人間関係を築きたい、人から好かれたい。
なんとか真似をしてみようと、遅まきながら、目下頑張っているところです。
“やればできる”は本当なのか?
目標を立てたのに、いつの間にかサボって挫折してしまう…、そういうことが何度もありました。(英語、筋トレ、柔軟体操、ブログ、ツイッターetc.)
最初はやる気に満ちていたのに、日が経つにつれて、面倒になり、成長や成果を感じることもできず、後ろめたい気持ちを感じながらフェードアウトしていく…。その繰り返しでした。
「自分には才能がなかったんだ」「何かもっと良いやり方があるんじゃないか」「この方法は続けてもダメなんだ」などなど、やらない・できなかった自分を正当化していました。
・結論として私の考えでは、“やればできる” は本当です。
より正確には、“苦しくても本気でやり続ければ、必ず、誰でも、いつかは、できる”です。身も蓋もないですね。笑 でも本気でそう思います。
・毎日毎日、疲れていても数時間を費やし、考えて勉強や実践を続けていけばそれに応じて、ゆっくりとですが、少しずつ実力はついていきます。ただ、自分が考えているよりも時間を割いて、猛烈に努力しなければいけません。誰もが簡単にできることに価値はないのですから、当然と言えば当然です。目に見える結果なんて、場合によっては何年も出ないかもしれません。ほとんどの人はそこまでの過程で、つまらなくなってやめてしまいます。
・だからこそ、このマインドセットを持っておくだけで、挑戦の仕方や心持ちが変わってきます。たとえ成果が出ていなくてもそれは”今はまだ”出ていないだけ。たとえそれが数年後であっても、努力に見合った期間で必ず成果は現れます。古市幸雄氏によれば、毎日数時間かけて本気でやって、結果が出るのは1年半後。GRITのアンジェラ・ダックワース氏によれば、何を成し遂げるかは、才能よりも粘り強さによって決まるとのこと。粘り強さは才能の2倍も大事な要素です。
ありふれた言い回しですが、諦めなければ夢は叶うのです。
コロナ禍の通販・お取り寄せについて
私はおいしいものが好きです。その中でも特に、昔おばあちゃん家に行ったときに食べたようなご当地の思い出に残っているの食べものが大好きです。大阪の蓬莱の豚まん、鹿児島のかるかん・春駒などなど…。
しかし、かつては現地でしか食べられなかったため、大人になり時間がなくなり、旅行にめったに行けなくなると、長い間その味からは離れてしまっていました。
ところが、コロナ禍でも注目されているように、今やお取り寄せグルメが市民権を得て、ネット経由で多くのものが購入できるようになりました。
先日外食代わりに、ふと思い付いてネットサーフィンをしていると、なんとこどもの頃の思い出の味、551蓬莱の豚まんが通販で買えるではありませんか。
アマゾンのように送料無料とはいきませんでしたが、さっそくポチってみました。いやぁ…良い時代になりましたね本当に。物産展でも長蛇の列ができる代物ですから、自宅に届くのはありがたい限りです。笑
贅沢の一つの形として、日常に一つ小さな刺激をもたらす選択肢として、これからも懐かしの味や未知の味を探していきたいと思います。
それにしてもすごい時代です。日本どころか、やろうと思えば世界中からおいしいものを買うことができるなんて。
4.上級国民/下級国民(小学館新書)橘玲
世代間の溝は深い
日本にはかつて身分格差がありました。それが明治以降四民平等となり、戦後にはもはや実感として「身分の違い」が頭をよぎることすらなくなったと思います。
そんな中日本では特に平成になって「格差社会」という言葉がよく聞かれるようになりました。非正規の女性と正社員の男性、大卒と高卒、親の年収が多い少ない・・・
そういった要因が、もはや覆せない生活レベルの差になって現れていることを憂いている言葉です。
個人的には世界中で蔓延る、食うに困るレベルの壮絶な貧困格差に比べれば、文明の利器を十全に使える日本人として生まれ、最低限衣食住を保証されている点で日本の格差は「まだ余程マシ」かと思われます。本書では、内容とあまり関係ないかもしれませんが、「この2百年における豊かさの爆発は、かつて王侯貴族ですら凌ぐ贅沢を庶民が享受できるようになった」と述べており、非常に頷かされるところです。(自らの周囲と比べ相対的に劣っている状態が幸福かどうかはまた別問題として)
さて、本書では皆さんが薄々気づいている実質的な身分格差はあるというお話をしています。しかしそれは、世代間格差です。
特に団塊の世代 VS 若者 の図式として現れます。
①日本的雇用慣行から外部的なショックが起こると、解雇が難しいため、入り口=採用を絞ろうとします。それが就職氷河期が何度も訪れる理由です。その結果生まれる非正規と正社員との格差はもはや身分格差と言って差し支えないと本書では述べています。
②働き方改革が中々進められなかったのは、日本の人口動態的に主力を占める団塊の世代近辺の既得権益(雇用の確保・賃金の維持)を狭めることができなかったからです。ようやく彼らがいなくなった近年に動き始めたのはそういう背景です。
③団塊の世代が高齢者となったため、年金改革・社会保障改革は官僚にとっても政治家にとっても反発が大きいタブーとなっています。メディアも新聞の主要読者である高齢者に反感を抱かせる記事はクレームをつけられ、顧客を逃すことを恐れて書きづらくなっています(テレビも同様)。今後令和の20年間は団塊の世代を養うために現役世代の負担する税、が社会保障費を足りなくなる度に引き上げられていくことが本書では予想されています。
ざっと要約するとこんなところでした。
これを受けてどう行動に写していくかは我々現役世代が考えて行かなければいけないことです。私はなんとか労働者から資産家の側に回らなければこの未来からは逃れられないと考えています。
未来を予測することはほぼできませんが、人口動態だけはほぼ確実な未来予知です。
日本は恵まれた国で、海外旅行に行く度日本の良さ(サービス・食べ物・治安の良さ)が身に沁みています。しかし、日本の将来が今と同じ安泰なものかは些か疑問です。江戸時代は260年、明治維新からアメリカに敗れるまでは70年、今の民主主義社会が機能しているのは戦後から70年です。永遠の繁栄も安全も約束されたものは何一つありません。それだけは忘れないようにしようと思っています。
価格:902円 |
3.レシピを見ないで作れるようになりましょう。 有元葉子(SBクリエイティブ)
料理してますか?
こんにちは。今日は料理本の紹介です。
みなさんは普段どれくらい料理をしているのでしょうか。
私は実家では全く家事をしなかったせいで、結婚してから止むを得ず料理を始めることになりました。
もちろん最初は妻にダメ出しされてばかりでしたが、だんだんと「自炊は楽しい」と思うようになってきました。
やはり好きなものを食べれるというのは大きいですね。(当然栄養バランスは考慮しますが・・・)
ひと昔に比べて、今ではクックパッドやクラシルなど便利な料理アプリが増えたため、検索すればなんでも作ることができる時代になりました。本当に助かっています。そのため、同じ品ばかりでマンネリ化することなく、どんどん新しいレシピを試せてストックが増えるのがとても面白いです。
また「簡単」「初心者向け」「手抜き」と謳った料理本も大好きで、いつの間にか5冊ほど本棚に並んでいました。個人的には、素人投稿アプリよりもやはり本のレシピの方がおいしいと感じます。お金をかけるというのは大事ですね。
さて、本題の本書についてですが、自炊している人のほとんどはレシピの手順をその都度確認しながら作っているのではないでしょうか。もちろん私もそうです。
調味料を大さじ何杯入れて、いつ投入するのか、特に複数品作っているととても忙しいです。
しかし、この本で著者は何よりも、鍋やフライパンの中の食材の状況をよく見ることが大事だと言っています。
昔はドライブに行くと、目的地の前に大きな木があって、そこを曲がると次に見えるお店を超えて何分・・・というように目的地に着くまでの外の景色を見ていました。しかし最近はドライブでも地図アプリやカーナビが便利になり、何気ない景色を見ることが少なくなっています。
料理も同じです。スマホの画面ではなく、一番大切なのはフライパンの中の食材なんです。
よく素材の様子を見て、調味料を入れて、味見をし、微調整、ゴールにたどり着く。
そのような料理のシンプルな基本をたくさん教えてくれるのがこの本です。
料理は一時期やればそれで終わるものではありません。
今や男女関係なく、ほとんどの人は一生自分でご飯を作り続けます。食事は肉体的にも精神的にも健康を維持するのに大切な役目を担っています。自分や家族のために、今一度基本から見直してみるのもいいかもしれません。
2.デセプション・ポイント ダン・ブラウン(角川書店)
「ダヴィンチコード」のラングドンシリーズ作者の軌跡
ダヴィンチコードをご存知の方は多いと思います。象徴学者がキリスト教や美術史を手掛かりに謎を解く大人気シリーズです。
本作の作者は、その有名作品と同じダン・ブラウンです。
シリーズ4作「天使と悪魔」、「ダヴィンチコード」、「ロスト・シンボル」、「インフェルノ」を読んだ私は、図書館で最新作「オリジン」の順番を待っている間に、たまたま見かけたこの別作品を読んでみようと手に取りました。
いつもとは少し趣が変わり、NASAの宇宙開発や米国大統領選挙が話の中心になっています。
いつも通り、専門性の高い科学知識から繰り出されるストーリーは「本当に現実に起こりうるかもしれない」というリアリティを読者に感じさせてくれます。
作者の詳細な研究からもたらされる細部に宿る蘊蓄は、ラングドンシリーズではなくとも健在で、十分に知的好奇心を刺激してくれます。
最近は民間の宇宙開発も進んできた感がありますが、「なぜロケットに広告を載せてはいけないのか?」「NASAはアメリカ国民の誇り?それとも実はお荷物?」「政府がUFOの存在を否定しないのはなぜか?」「隕石とは何か?」「宇宙に生物がいるとしたら」などなど・・・
ストーリーも例に漏れず手に汗握る展開で、ページをめくる手が本当に止まらなくなります。
良くも悪くも展開は既存作と似ているところはありますが、ファンなら十分に楽しめると思います。(というか、この作者のもっと色々なシリーズを読んでみたくなります)
「デセプション・ポイント」欺瞞の極点 ぜひご一読ください。