ヤバい勉強脳 菅原洋平 「勉強できない人などいない」
作業療法士の菅原洋平先生の書かれた「ヤバい勉強脳」についてお話しします。
同じく菅原先生のベストセラーである「すぐやる!行動力を高める科学的な方法」でもおなじみの、生体リズムや脳の仕組みを活用した科学的で実践的な手法がこれでもかと書かれています。
まず大前提として、勉強できる人、できない人というのは存在しないと本書には書かれています。
・人間は自分が生物であるということを忘れがち、勉強に使用できるスペックは、生物として生きるために備えられたものに限られる
・勉強できないのは生物としての防衛本能 フリージングしているせい 自分を責める必要はない
・心が動けば体が動く
などと書かれているように、体がまだ勉強できる状態になっていないだけなのです。
最初に「チューニング」と呼ばれる勉強への入り方がとても重要とのことです。
それは例えば、6秒かけて息を吐いて吸う・水分補給を意識する・トイレに行く・両足を地面につけるなど、とても具体的で、誰でもすぐ始められるものでした。
その他にも、自分の勉強への向き合い方のスタイルが5パターンのうちから判明したり、その対策や、なぜ報酬と罰では勉強が続かないのかといった、自分が教える側に立った場合でも活用できる実践的な知識が詰め込まれています。
「自分の勉強が最近なかなかはかどらない」、「やらなきゃいけないんだけど気乗りしない」、そういった悩みを持っている方にはまさに打って付けの本です。